
とんちゃんが六年生のときの夏にかわいい小犬をもらってきてくれた。かわいい犬です。まだ目が油色をしていてあるくのにもようようです。ごはんはおこ皿にはんぶんもたべないうちにもうよたよたです。そうしてわたくしがよつんばいになってはしるといっしょうけんめいわたくしのあとをついてきてとてもかわいい犬だった。)
この犬は随分たってから父が病気になったときか、亡くなったときに親が始末した。そのとき、おばあちゃんが私を慰めるために、『またきっと新しい飼い主にもらわれていくんだよ』と言った。私はなんとなく犬の運命が分かっていたので、そんなことを言うおばあちゃんにひどく腹を立てたのを思い出した。そして私も子どもなりに一生懸命生きていたんだなあ、と不思議な気持ちになった。
2 件のコメント:
おはようございます!
お母さまは ちゃんと取って置いて下さったのですね。
子供の頃の作文を読むって タイムスリップした感じでしょう。
うちの母は何でも捨てる人でして・・・
私の小さい頃の物はネズミが荒らしたとかで
全部捨てられました・・・
お気に入りが沢山あったのですよ。
加代子さん。
私の場合もそんなにいっぱいあるわけじゃないんですよ。
でも読んでいると、いろんなことを感覚的に思い出して(光の感じとか臭いとか感情)、とても不思議でした。
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