2008年9月27日土曜日

訪問


このところ日本から親戚の親子が遊びに来ていたので、ブログを書く時間がほとんどありませんでした。若いお母さんと元気な4歳の娘で家の中が急ににぎやかになりました。

すぐ仲良しになって、「スヴェンじいじと孫」という感じ。
いろんな楽器に触らせてもらいました。

一緒に演奏もしました。

音楽は保育園でちょっとやっているだけ。でも見ていると一種の音楽性がある子です。リズム感があるし、歌も上手に歌います。まだ海のものか、山のものか分からない。でも、親が強制するのでなく、将来、生活の中に音楽があってほしい。ごく自然な形で取り入れていってほしいな、と思いました。

2008年9月16日火曜日

ひまわり

家は3方を手入れの良く行き届いた庭に囲まれています。
手入れをしないのはうちだけ。困ったものです。
この写真のお隣さんはフィンランド人。ご主人は公園の管理人だったそうです。最近脳溢血で倒れ、退職されたようです。仕事のあった時代から、夕方家に帰ってくるとすぐに庭の手入れ。「仕事でもやって、うちに帰ってきても未だ庭仕事してる。よっぽど好きなんだね」とスヴェンは感心していました。
でもね、スヴェンだって、仕事で音楽して、うちに帰ってきてもまだやってるじゃない。同じです。
このところ台所の窓から眺めると、ひまわりが伸びて、先頭を垣根の上から覗かせています。3日ほど前からつぼみに花びらがチラッと見えたと思ったら、今日はすっかり咲いています。外気温はもう暖かくても15-6度というのに。
ひまわりなんだから、日が西に廻ったら、家のほうに向いてくるかなあ、と楽しみにしているんですが、写真の方向で朝から晩までじっと動かない。変なひまわりだなあ。日の光が弱すぎるんでしょうか。

2008年9月14日日曜日

大根

昨日、スヴェンが2kgもある大根を買ってきました。
最近、大根の買い方を教えてあげたので、一人でも買えるようになった、とご自慢です。 「重くて」は分かるけど「みずみずしいの」はなかなか分からなかったようです。
さて、何を作ろうか。魚屋さんに行ったら鯖のおいしそうなのがあった。おろし煮はスヴェンも大好き。そして…
隣に並んでいたのはなんとイカ。
目がピカッとしていたので、思わず買ってしまった。さて、こちらはどう料理しようか。
包みを開けたとたん、居間でひっくり返って寝ていた猫のグルッセが飛び込んできて「ちょうだい、ちょうだい、ちょうだい!」猫はイカを食べると腰を抜かすと聞いているけど、少し分けてあげました。

さばのおろし煮


大根とイカの煮物。スヴェンは「ゲテモノー」という顔をして食べなかった。
私には両方ともおいしかった。




イカをもらった後、ご満足のグルッセ。腰は抜けなかった。

2008年9月9日火曜日

貧困大国ニッポン

文藝春秋8月号最初の記事が「貧困大国ニッポン - 社会保障費1兆1千億円カットの衝撃 - ホワイトカラーも没落する」というのだった。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、湯浅誠というひとが書いている。少し前からこういう記事がかなり目に入るようになった。筆者は「もやい」という社会の底辺で働く人、失業者などを助ける活動をしている。高度成長期にも貧困はあったが、少し形が違うと言う。戦争直後から成長期に入った頃も確かに貧しい人はいた。しかし、仕事をすれば何とか食べていけたし、将来給料が上がる可能性もあった。また挫折した人を周囲の人、家族が助け合うことも多かった。しかし今は違う。まず90年代から現代まで、生活保護受給者、貯蓄ゼロ世帯、非正規採用者、自殺の数などが驚くほどの割合で増えている。自殺者には30代と60代が増えている。人生に一番希望を持って働く年代と、これから退職して一息と言う年代が増えているのは、何を暗示しているのか。また、筆者が学生時代から活動していた渋谷では、95年には100人もいなかった野宿者が99年には600人を越したという。わずか5年で6倍になったのだ。そういえば、時々帰省する東京の地下道で始めてボール箱に住んでいる人を目撃してショックを受けたのも、この頃だったろうか。
そして、貧困に陥ってしまう人たちのなかには最近、ちゃんと職業教育を受け、まともに働いていた人たちが落ち込んでいくことだと言う。正規採用だった人たちが職を失い、そのまま兎に角仕事につかねばならず、日雇い的な労働に甘んじるしかなく、そこまで落ちるともういくら働いても食べていけない、将来も同じレベルで生きていくしかない、という絶望的な状態に陥る。etc. etc. 何とも暗い話だ。
このような状態になった原因を多くの論者が1980年代の中曽根政策に始まり小泉改革が止めを刺したといっているのを読んだ。私が不思議に思うのは、じゃあ、小泉さんがこういうことに対してどう考えているのかを、本人に直接聞いたという話が全くないことだ。日本にいたら政治家がメディアで直接インタヴューなどの記事や放送、放映に出会うのだろうか。
ここだったら、野宿者が5年で6倍に増えたら、マスメディアも一般大衆も黙っていないのではないだろうか。政治家は多分つるし上げに会うのではないだろうか。政治家がジャーナリストや大衆に会う機会はここのほうが多いような気がするのだけど、もし、そうでないのだったら、教えていただきたいと思います。

2008年9月5日金曜日

実りの秋

今朝、お向かいのおじさんから、庭になったプラムを取りにおいで、とお誘いがありました。
取れたばかりのプラム。最高においしいです。
その上、今日は残りをにてビン詰めにするから、びんを持っておいでということで、冬中プラムのジャムが食べられそう。

プラムの木。今年の分はほとんど収穫済み。  

2008年9月2日火曜日

日本語の歴史

平凡社の「日本語の歴史」と言う本を読んでいます。面白いです。
[1]は日本人と日本語がいつ、どこから歴史上に現れたのか、ということを今までの研究の成果を踏まえて論議しています。ウラル・アルタイ語系から派生したらしいことが有力のようですが、やはり、はっきりしないことが多いようです。まるで推理小説を読んでいるみたいです。
昨日からは[2]を読み始めました。「文字とのめぐりあい」というので、世界の7つの古代表語文字にはじまって、漢字の成立、変歴そして日本語と漢字の問題を書いています。面白かったのは、古代の7つの文字の中でも一番古いメソポタミアのシュメル文字が絵文字の状態から完成されたの文字体系になるまで5世紀もかかっているのに、漢字を含むほかの6つの文字は比較的早く発達していることなどから、後から発達した文字は何かの形でシュメル文字を知っていたのではないかと言う推測がなされているということです。証明されたわけじゃないけど、浪漫をさそう考えですよね。
日本語教師をしていて、疑問に思っていたことが色々な面から賛否両論の形で紹介されていて、もっと早く読んでおけばよかったなあと思います。もっとも、在職中はほとんど暇がなかったから、無理だったでしょうけど(宮部みゆき等はケロッと読んでいたのだから、そうも言えないかな)。
全7巻。まだしばらく楽しめそうです。

マーラー(8)

今日からいよいよマーラーの録音です。
オルガンと歌の音量のバランスが心配でしたが、技術者のトールビヨルンさんがとってもきれいに入れてくれています。
今夜は11時までかかってリュッケルトの"Blick mir nicht" とKindertotenlieder の5曲目、嵐のところと、「告別」の3分の1まで入れました。順調です。