2008年6月30日月曜日

マーラー(1)

今年のCDプロジェクトの一つはマーラーの歌を録音することです。
この春、私の住んでいる街で、素晴らしいアルト歌手を見つけました。
マリア・フォシュストロームといいます。なかなか素敵でしょう。

プログラムは
1)亡き子を偲ぶ歌
2)交響曲第二番 第四楽章 源光 
3)リュッケルトの詩による五つの歌
4)大地の歌 第六楽章 告別

です。まさにアルト歌手が歌いたい曲のオンパレードです。

これ等は全部、交響楽団を背景に歌うものなのですが、今回は全く趣向を変えてオルガン1台で行います。
オルガ二ストはヨハネス・ランドグレーン。マリアはオルガ二ストの教育も受けているので、二人で編曲をしています。
交響曲を1台の楽器に書き換えるのはなかなか大変です。幸いイェテボリにはヴァーサ教会のオルガンがコンピュータでレジスターチェンジもできる大きな楽器なのでこのオルガンを使うことにしました。下のは練習している時に撮ったものです。
9月始めに録音します。



 










 

2008年6月29日日曜日

はじめまして

古楽に関する情報(特にスウェーデンから)のページです。
これからいろいろ書いていきますね。















先ず。

昨日と今日、スウェーデンは西海岸。ステンウングスンドというコミューンが主催の音楽フェスティバルに行きました。

昨日は「納屋からお城まで」というコンサート。西海岸の諸島のひとつ。ショーン島にある海辺の教会で行われました。素晴らしいお天気で、北欧の澄んだ空気を堪能。出演者はトールビヨルン・ネスボム(ニッケルハルパ)とアンドレアス・エードルンド(チェンバロ)でした。チェンバロはご存知の方も多いと思います。ニッケルハルパはスウェーデンの国民楽器とも言われる民族楽器で、バイオリンのネックのところに牙がいっぱい生えているような不思議な概観の楽器です(写真をご覧ください)。この民族楽器ニッケルハルパとバロック時代の宮廷の楽器チェンバロのドッキングが音色といい、曲目といいなんとも上手く合うのです。

曲目はスウェーデン民謡や大バッハの息子、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハのソナタ、マラン・マレーのフォリア変奏曲、カール・ヘルミシュ・ローマン(スウェーデン、音楽の父といわれる)のソナタなどバロックでした。
この二人は2年前に私の会社でCDを発売しています。また、去年の10月には日本に演奏旅行に行きました。詳細は

http://www.mrcd.nu/jap/index.shtml の「いろいろと」をご覧ください。

そして、今日は同じステンウングスンドの別の小さな教会でやはり古楽。「王様の楽しみ」という題でデンマークのクリスチャン4世(1577-1648)の時代の音楽です。スコーネの古楽グループと西海岸ヴァーラという町のヴォーカル・グループでした。
曲目はガブリエル、ジョン・ダウランド、ウイリアム・ブレイド、ミカエル・プレトリウスなど、よく知られた名前とデンマークのあまり知られていない作曲家の作品でした。ヴァイオリン、ガンバ、リュート、トロンボーン、ドゥルツィアン等初期バロックの楽器とヴォーカリスト4名でした。とても楽しい素晴らしい演奏でした。