2008年7月25日金曜日

マーラー詣で(5)

7月21日
ウィーン最終日。
お天気は最高。やっぱりもう一度ハイリゲンシュタットにホフマンの設計したアルマのうちを見に行こうということで、朝から出かけました。今度こそ場所も分かったから、しっかり見てこようと決心。郊外の住宅地で、ベートーベンの像のある公園の一角に当たります。
あった、あった。一番左端にあるのが1901年に建てられたカール・モルとコロマン・モーザーの共同住宅。白い壁にブルーの枠がすっきりと美しい。かなり大きな家です。
1907年にアルマの義父のモルは3軒先に建てられた新築の1軒家に移ります。白と黒の美しい模様のある家です。ここでは写真に上手く写りませんでしたが、本当にホフマンらしい瀟洒な建物です。マーラーは1911年にニューヨークから戻り、この家で亡くなりました。
ここに立っている4軒の家は全てヨセフ・ホフマンの設計です。Streiffert社出版 の「ウィーン」というガイドブックを見ると、どう数えても1軒多くなっています。つまり本には5軒あるように書いてあるのに、実際は4軒しかないのです。ガイドブックというものにはこういう間違いもあるものなのかな、と思いました。


シュタインフェルトガッセ4番もホフマンの建築。番地を示す数字もユーゲントシュティールです。





通りの反対側はハイリゲンシュタット公園です。
小高い丘になっていて美しいところです。
坂道を降りていくとベートーベンの像が立っていました。マーラーもこの辺をアルマと散歩したのでしょう。左端の小さな標識は犬の絵が描いてあって、ウンチさせると35ユーロ罰金と書いてありました。この標識は街にも沢山立っていました。もう少し先に行くと、箱が置いてあって、中にプラスティックの袋までありました。
街に戻り、またウィーンの友だちに会い、一緒にオペラ座の近くで日本食の昼ごはんを食べました。
私のはひさごべんとう。これがまた、すごくおいしかった。友だちの注文した親子どんぶりも卵がとろりとしていて、おいしそうでした。スウェーデンでもこのくらいおいしい日本食を出せないものでしょうか。






友だちと分かれて、ウィンドーショッピングのあと、最後は勿論ザッハトルテを食べました。バーに座ったので、ウェイターが物凄い速さで効率的にサーブするのかが良く分かりました。お店はいつもいっぱいです。



これでウィーンとお別れです。モーツアルトとベートーベンとクリムトだらけでちょっとうんざり。マーラーなどマの字もない街でした。でも街自体はやっぱり老舗の貫禄を持っています。また来たい街です。

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