2008年7月22日火曜日

マーラー詣で(2)

7月18日
ウィーンの友だちには私たちがどこに興味があるのか知らせてありました。
今日はそのうちの一つ、マヨリカハウスに連れて行ってくれました。

そこに行くまでにナッシュマルクトを通りました。外人のお店もいっぱいあって、見たことのない果物や野菜、スウェーデンでは珍しい魚(あじ)などを売っていました。みんなしたたかで、うっかり買い物すると、「今日はこれがおいしいよ」とか「奥さん、サラダは要らないの」などしつこく迫ってきます。うっかりしていると、大変な散財になりそうでした。 







 
ナッシュマルクト





マヨリカハウスはオットー・ヴァーグナーの設計で1898蚊ら99年に建てられました。外壁の修飾はルネサンスの影響があるといわれていますが、今でもとても新鮮で美しいと思いました。マーラーはこの頃ウィーンに移ってきました。
この後友だちと分かれて、私たちは分離派会館に行きました。勿論クリムトのベートーベン・フリースを見るためです。当時(1902年)にヨセフ・ホフマンが担当した展示はなく、クリムトの壁画だけが残っています。写真で見たことがあっても、部屋の三方の壁を占領するこの壁画はやはりその場に立ってみないと良く分からないのだということがよく分かりました。街の中はスカーフ、ネクタイ、チョコレートの箱の蓋と何から何までクリムトぜめで少々食傷気味でしたが、本物を見たらそんな物は吹っ飛んでしまいました。「完全武装の勇者」はマーラーをモデルにしたものだそうです。またマーラーはこの展示会の初日にベートーベンの第九の一部を金管楽器で演奏したそうで、分離派とマーラーの強い結びつきなどについても考えました。

お昼は日本のレストラン、 天満屋に行きました。本当に日本の味でびっくり。それもそのはず。ここは九州にある天満屋の支店だったのです。スウェーデンにはどうしてここまでできるレストランがないのか、少し悲しくなりました。街の中はすし屋がいっぱい。通りがかりに見ると、高い店も安い店もいろいろ工夫して独特なものを見せようとしていることが分かります。

街を歩いていたらこんな車に乗っている人がいました。とってもラクチンそう。これだったら1日歩き回っても(走り回っても?)疲れないかも。





夜は友だちのお宅に招かれました。街のまん真ん中にあって、屋上から街が見渡せます。おいしい食事の後、昼間、ナッシュマルクトで買った果物を試してみました。ぺちゃんこな形の桃、後は名前が覚えられなかったけど、ざくろのようなのは真ん中の白いところしか食べられません。そこは甘くておいしいのだけれど、みんな勿論皮に近い赤いところも試しました。そのしぶいこと!白いゴマせんべいみたいのは割りに淡白な味でした。いずれもイェーテボリでは見たこともありません。


楽しい1日でした。

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